■無意識の思い込みへの気づき

■無意識の思い込みへの気づき
(働き方ブログ)

みんさま、こんにちは。
2022年10月から男性版産休制度が始まりますね。
でも、無意識にまだ「共働きでも男性は仕事を、女性は家庭を優先するべき」と思っていないでしょうか。
そんな無意識の思い込みへの気づきは、ひとりひとりがイキイキと活躍する社会への第一歩なのです。

内閣府男女共同参画局が2021年9月30日に公表した初調査から、多くの方に性別のアンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)があることが分かりました。
無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)とは、誰もが潜在的に持っている思い込みのことです。

この調査では、家庭・コミュニティ領域と職場領域での性別役割やその他性別に基づく思い込みの36項目について、最初に自分の考えにあてはまるかどうか聞いた後に、性別に基づく役割や思い込みを決めつけられた経験を聞いています。
20代から60代の1万330人の回答者全体の76.3%が、無意識の思い込みとして挙げられた36項目について、1つでも「そう思う」または「どちらかといえばそう思う」と回答しています。
しかし、『アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)』という言葉の認知度は21.6%に留まっていました。

内閣府では今後、研修に役立つ事例集の作成を予定しています。
また、福岡県では「無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)を体験してみよう」という研修コンテンツも提供されています。

https://youtu.be/_z8B4hONPvg

このような無意識の思い込みは、企業の硬直化を招いたり、自由な発想を妨げたりして、企業の大いなる成長の可能性を閉ざすものです。
このような無意識の思い込みを解消するためには、固定観念での直感的な判断ではなく、熟慮を促すきっかけづくりをしていくことが大切です。
そしてまた、女性活躍推進法による一般事業主行動計画により、女性の参画を拡大するためのポジティブ・アクションを推進する努力も求められます。

当事務所では、無意識の思い込みへの気づきのきっかけになるよう、ハラスメント研修にも力を入れてご支援させていただいております。
ご一緒に、社員の笑顔溢れる職場作りを進めてまいりましょう。

2021年11月27日

小林勝哉社会保険労務士事務所 代表
社会保険労務士 小林勝哉

(参考)

令和3年度 性別による無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)に関する調査研究 2021年9月30日 内閣府男女共同参画局

令和3年度 性別による無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)に関する調査結果 「共同参画」 2021年10月号 内閣府男女共同参画局広報誌

アンコンシャス・バイアスへの気づきは、ひとりひとりがイキイキと活躍する社会への第一歩 「共同参画」 2021年5月号 内閣府男女共同参画局広報誌

アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)を体感しよう 福岡県人づくり・県民生活部男女共同参画推進課 女性活躍推進室

女性活躍推進法による一般事業主行動計画 厚生労働省