■労働経済の推移と人手不足への対応について
■労働経済の推移と人手不足への対応について
(働き方ブログ)
みなさま、こんにちは。
「人手不足への対応」をテーマとして、厚生労働省「令和6年版 労働経済白書」が公開されました。
最近の経済社会活動の回復などに伴って人手不足が再び顕在化しています。
ここでは、労働経済の推移と人手不足への対応について概観しておきましょう。
厚生労働省の労働経済白書は、(1)一般経済・雇用・労働時間などの現状や課題について、統計データを使って分析する、(2)前年度の労働経済の動向を踏まえながら、中長期的な視点からその年のテーマを設定して分析を行う、という二本柱で構成されています。
まず、労働経済の推移と特徴について見ていきましょう。
一つ目は、2023年は以前に比べると経済活動が活発化したこと。
二つ目は、経済活動が活発化することによって人手不足感が強まり、特に宿泊・飲食サービス分野において強まっている傾向にあること。
三つ目は、賃上げ率が以前と比べて高まり名目賃金は上がっても、物価高の影響によって実質賃金は減少傾向にあること。
次に、人手不足について見ておきましょう。
重要なポイントが、以前と比べてかなり多くの産業・職種で人手不足感が強まっていると言える点です。
また、経済が好転しながらも人口減少のなかで高齢化が進みつつあることを踏まえて「短期かつ流動的」であった過去の局面と比べて、2010年代以降の人手不足の状況は「長期かつ粘着的」で欠員率が示す程度以上に深刻となっている可能性があります。
すべての事業所において、社員の定着に向けた取り組みは、これまで以上に重要となってきています。
当事務所では、テレワーク勤務制度をはじめ、社員のみなさまの笑顔溢れる職場作りへのお手伝いをさせて頂いております。
どうぞお気軽にご相談ください。
(2025年2月投稿)
小林勝哉社会保険労務士事務所 代表
特定社会保険労務士 小林勝哉
(参考)
・厚生労働省 労働経済白書
・動画版「令和6年版 労働経済の分析」
■ 動画の構成
1. 3分で読み解く!令和6年版労働経済白書
2. 日本はどれくらい人手不足なの?
3. どうする?日本の人手不足―介護分野編―
4. どうする?日本の人手不足
―小売・サービス分野編―
5. 人手不足で給料は上がるの?