■あなたの知らないZ世代を力に
■あなたの知らないZ世代を力に
(働き方ブログ)
みなさま、こんにちは。
新卒採用をされていらっしゃる企業では、この春も新しいZ世代の新入社員を職場に迎えていらっしゃることと思います。
え? Z世代?
そうです、1996年から2005年生まれの若者=Z世代と一緒にこれから仕事をしていくということです。
では、あなたの知らないZ世代を職場の力になってもらえるヒントをさぐってみましょう。
博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーなどを経て、現在はマーケティングアナリストとして活躍しておられる原田曜平(はらだ・ようへい)さんのインタビューなどを参考に、Z世代を特徴づけるキーワードを2つほど見てみたいと思います。
1・真実欲求
デジタルネイティブのZ世代の若者は、触れている情報や広告の量が圧倒的に多いことは言うまでもありません。
だからこそ、広告や情報発信される内容について不信感が強くて、情報の信ぴょう性や「うそ」の有無に敏感です。
最近の広告では、例えば、CMの中に失敗シーンや即興感を積極的に盛り込んで、自然な雰囲気づくりを工夫しながら、疑問や不信に対して再度説得したりするなど、新しい表現方法があるようです。
原田曜平さんは、”「失敗リアリティ」も若者の好感度が高いですね。例えば、ぺこぱが出演しているチキンラーメンのCMで、鍋に落とした卵がぐしゃっと潰れてしまうというシーンがあるのですが、失敗がある方がリアルに感じられるのでしょう。いろいろな情報に触れ、基本的に広告は胡散臭いって思っている中で、何かそういう欠けている部分があると、信用しやすいのだと思います。”といわれています。
また、原田曜平さんは、”「あなたの体脂肪率、危険ですよ」みたいな、危機訴求的な広告は効きにくくなっていると思います。危機訴求をするにしても、サントリーの「自分防衛団」のように、コミカルに描くことが求められています。”といわれています。
2・柔らかコミュニケーション
デジタルネイティブのZ世代に通じるコミュニケーション手法として、否定しない言い方が好まれるという面があるようです。
最近の広告では、例えば、CMをツッコミがなくボケで完結してしまう形の表現をとることで、ツッコミという「否定」によるオチが取り払われて好意的に受け止められるようです。
原田曜平さんは、”例えば、パイロンPLという風邪薬の中吊り広告で「かぜの時は、お家で休もう!」というコピーがありました。今までだったら「これで風邪が治りますよ」だったのが、「風邪をひいてるから、家で休んでいいんですよ」と、肯定してあげる。がんばろうとか、成長しようじゃなくて、そのままでいいんだよという肯定のメッセージがポイントですね。”といわれています。
いかがですか?
皆様の職場でも、新しいコミュニケーションのヒントが見つかったでしょうか。
当事務所では、世代を超えて良質なコミュニケーション能力を発揮するために必要な研修のお手伝いもさせていただいております。
お気軽にご相談ください。
2021年5月31日
小林勝哉社会保険労務士事務所 代表 社会保険労務士 小林勝哉
(参考)
・Z世代を読み解く2021年最新キーワード(前編) 原田曜平さんに聞く 電通テック社インタビュー
・Z世代を読み解く2021年最新キーワード(後編) 原田曜平さんに聞く 電通テック社インタビュー
・インタビュー アクティブで発信力あるけどBTSは生まれない理由 原田曜平さん
・Z世代 若者はなぜインスタ・TikTokにハマるのか? 原田曜平/著 光文社新書
・Z世代調査から見えてきた、「自分軸」視点の価値観 電通テック社 2021年1月調査
・次世代を担う「ミレニアル世代」「ジェネレーション Z」-米国における世代(Generations)について- JETRO New York 2018年10月