■出会いを結んだ一人一人を大切に

■出会いを結んだ一人一人を大切に
(働き方ブログ)

みなさま、こんにちは。
ご結婚されている方は、夫婦の関係は家族の人間関係の基本であり、社会のコミュニケーションの基盤であることはよくご理解されておられると思います。
同じように、みなさまの職場での人間関係の基本は、何が大切でしょうか。
そんな、出会いを結んだ一人一人を大切にする良好なコミュニケーションマインドを持ち続けるためのヒントを、中国の周恩来夫妻に学んでみましょう。

一般的に、忙しくなるほどお互いにコミュニケーションを図っていくために工夫や知恵が必要となってきます。
一人の人間の心は自分が思っている以上に繊細で、微妙な心の動きが自分自身だけでなく出会いを結んだ一人一人との関係も大きく変えていくことになります。

模範の夫婦として、中国だけでなく国際的にも尊敬を集めてきた周恩来夫妻は、のちに自分たちの経験をもとに「八互原則」(八つのとりきめ)をまとめておられます。

・互愛[互いに愛し合う]
・互敬[互いに敬い合う]
・互勉[互いに励まし合う]
・互慰[互いに慰め合う]
・互譲[互いに譲り合う]
・互諒[互いに諒解(りょうかい)し合う]
・互助[互いに助けあう]
・互学[互いに学び合う]

周恩来元首相の奥様の鄧穎超(とうえいちょう)さんは、これらのうちで「互譲」と「互諒」がもっとも難しい、と言われていたそうです。
そうすると、先に譲り、先に許したほうが、円満にいくようですね。

少しの欠点や誤りは大きな心で包み込み、長所を認めてたたえ合っていく。
そんな心豊かな励まし合いの家庭を築いていけるよう、職場でも応援していきたいですね。
周恩来夫妻が生きた時代は中国建国の真っ只中にあって、女性も男性も、同じく新しい社会の建設に汗を流していたようです。
そんな時代の中で鄧穎超さんは、現代の「ワークライフバランス」、当時の「活動と育児の両立」に悩む女性からの相談にもじっくりと耳を傾け励ましておられたようです。

みなさまの職場でも、円満な家庭を応援していくことが、明るい笑顔溢れる職場作りを進めていける一助となるのではないでしょうか。
当事務所では、ワークライフバランスの充実をはじめ、多様な働き方の実現へのお手伝いをさせていただいております。
ご一緒に、社員の笑顔あふれる職場作りを進めてまいりましょう。

2021年9月16日

小林勝哉社会保険労務士事務所 代表
 社会保険労務士 小林勝哉

(参考)
邓颖超与周恩来提倡的夫妻“八互”是什么

四樂八互

鄧穎超 妻として同志として 周夫婦桜に結実した偉大なる生涯 西園寺一晃著、潮出版社刊