■がんの治療と仕事の両立支援について

■がんの治療と仕事の両立支援について

(働き方ブログ)

 

みなさま、こんにちは。

2月4日は、国際対がん連合(UICC)が定めた「ワールドキャンサーデー(世界対がんデー)」です。この日は、世界中の人々が、がんのためにできることを考えて行動を起こす日です。

 

今や日本人の2人に1人ががんにかかり、3人に1人ががんで死亡しています。こうした中、がん教育への取り組みも、文部科学省は学習指導要領に「がん教育」を掲げて全国の小・中・高等学校で「がん教育」が取り組まれるまでになりました。

AYA(アヤ)世代とは、Adolescent&Young Adult(思春期・若年成人)のことをいい、15歳から39歳の若い世代で、がんを発病する人は毎年、約2万人に上ります。特に、AYA世代の社員にとってがんとの対応は、悩みを共有できる人が少なく、将来への不安、仕事や結婚、育児といったライフステージにも大きな影響があります。

 

がんとの共生が当たり前となった時代にあって、正しい知識を持ち自らが向き合うだけでなく、がんと闘う同僚に寄り添える職場をつくっていくことが大切になっています。

厚生労働省では、企業の人事労務担当者や産業保健スタッフ等を対象にして、「治療と仕事の両立支援コーディネーター」の養成を進めています。コーディネーターが治療と仕事の両立支援業務を行うに当たっての基本スキルや知識に加え、両立支援の事例紹介等、実際にコーディネーターが両立支援を実施する上で留意すべき事項なども、公開されています。

これにより、職場におられる支援を必要とされる社員に寄り添いながら継続的な相談支援等を行うことが可能となります。

 

当事務所では、かけがえのない仲間のがん治療と仕事の両立を支援できる職場作りへのお手伝いをさせていただいております。

お気軽に、ご相談ください。

 

2021年2月4日

小林勝哉社会保険労務士事務所 代表 小林勝哉

 

(参考)

治療と職業生活の両立支援についての取り組み (厚生労働省 労働基準局 安全衛生部 治療と仕事の両立支援室)

両立支援コーディネーター制度 (独立行政法人労働者健康安全機構)

疾患を抱える従業員(がん患者など)の就業継続 (厚生労働省)

国際対がん連合(UICC)

日本人のがん罹患状況 (全国健康保険協会)

AYA世代のがんについて (国立がん研究センター 中央病院)