■自己理解を深めて自分に合う仕事選びをしよう!

2023年6月22日

■自己理解を深めて自分に合う仕事選びをしよう!
(働き方ブログ)

みなさま、こんにちは。
キャリアと聞くと「仕事で得た経歴・経験」と感じられる方も多いと思います。
しかし近年は、社会環境や職場環境の変化に伴い、自分自身の役割も大きく変化が求められる時代にあって、キャリア形成とは「職業経験や人生のなかで継続して経験を積むプロセス」であるといえます。
これからは、一歩、人生そのものに目を向けて、自分の生き方を考えていくことが求められていると言えます。

どんな人も、経験がないことには不安があるものです。
それが自分自身のキャリア形成となると、自分一人で決められない要素もたくさんあるからこそ、まわりの社会環境や職場環境の変化の中で価値発揮していく自分自身とは何かを理解すること、つまり「自己理解」から始めることが大切になってきます。

「自己理解」を深める取り組みは、次のアプロ―チで進めるとよいでしょう。

STEP1.何のために働くのか、なぜ働くのかを考える(価値観)
「何のために働くのか、なぜ働くのかを考える(価値観)」を考えるときのポイントは、「自分は何を一番優先したいのか」です。書き出した内容に優先順位をつけていくことで、仕事選びの条件(基準)が整理できます。

STEP2.何に興味があるかを考える(興味・関心)
「何に興味があるかを考える(興味・関心)」とは、自分にとっての幸せは何かを確認することです。自分の人生の方向性(将来像)まで考えることが、満足できる職業選択と生きがいにつながっていきます。

STEP3.何ができるかを考える(能力)
「何ができるかを考える(能力)」にあたって、誰でも意識せずとも様々な能力を身につけてきています。身につけた能力の中でも、変化に対応する力である共通能力(プラットフォーム能力)が、職業人生において重要な強みになるものです。

STEP4.どんなことをしてきたかを整理する(職務経歴)
「どんなことをしてきたかを整理する(職務経歴)」ために、過去の仕事内容を振り返り職務経歴の棚卸を行います。できるだけ具体的に書いていく中で、自分のアピールポイントを具体的な事例をもとに説明することができるようになります。

STEP5.取組み姿勢や仕事の結果を整理する
「取組み姿勢や仕事の結果を整理する」にあたって、まずどんな工夫をしたのか、心がけた点、頑張った点を、取組み姿勢として書き出していきます。続いて、上司からの評価の言葉など第三者の言葉で、仕事の結果を整理していきます。そうすることで、より説得力が増します。

「自己理解を深める」ために活用できるツールとしては、まずジョブ・カードが挙げられます。
「ジョブ・カード」とは、自分自身のことを理解して、将来どのようなキャリア(職業人生)を目指したいのか、そのためにはどうすれば良いのかを考えるためのツールです。
これまでのキャリアを振り返り、経験から得たことや、活かせる能力・強みなどを整理することで、今後どのようなキャリアを歩みたいかを考えることができます。
また、このジョブ・カードは履歴書や職務経歴書へも内容を抜粋して流用できますので、一度整理しておくと、何度でも活用することが可能です。
具体的には、厚生労働省が「マイジョブ・カード」サイトで活用法を公開していますので、参考にされてください。

これからは、企業研修においても、社員のみなさまが人生そのものに目を向けて、会社における役割の認識を新たにし、自分の生き方を考えていくことが、自発的な職能発揮につながると考えます。
当事務所では、人生100年時代を生き抜く知恵と勇気が沸いてくる、私と家族の「100年キャリア見える化ノート🄬」認定アドバイザーとして、2023年6月より活動を開始する予定です。
社員の笑顔あふれる職場作りを、ご一緒に進めてまいりましょう。

2023年5月7日

小林勝哉社会保険労務士事務所 代表
特定社会保険労務士 小林勝哉

(参考)
厚生労働省 マイジョブ・カード

厚生労働省 自己診断一覧

厚生労働省 ジョブ・カードの記入例

・厚生労働省 ジョブ・カードって何?