■一人を大切に暖かな心で歩む社会保険労務士として

2024年5月13日

■一人を大切に暖かな心で歩む社会保険労務士として
(働き方ブログ)

みなさま、こんにちは。
5月3日は憲法記念日ですね。
憲法記念日を前に、暖かな法の精神を体現して社会保険労務士として活躍しておられる前田欣也(まえだきんや)先生と親しく懇談いただく機会を持たせていただくことができました。
ここでは、前田先生の暖かなお人柄からにじみ出るリーガルプロフェッションとしての誇りと、私たち社会保険労務士の使命の一端についてお伝えできればと思います。

ご存知のとおり、日本国憲法は1946年11月3日に公布され、翌1947年5月3日に施行されました。
まず、この憲法前文、13条(個人の尊重)などに溢れる、暖かな精神の意味を考えていきましょう。

日本国憲法 (抜粋)
前文 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚する
われらは全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和の内に生存する権利を有することを確認する。
第13条
(個人の尊重)
すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で最大の尊重を必要とする。

憲法第13条(個人の尊重)では、一人一人の個性を大切にすること、自分以外の人たちにも同じように価値があること、大きくはこような二つのことを言っています。
憲法前文では、全世界の国民の平和について述べており、憲法第13条の精神を人と人との関係から国と国との関係に広げて崇高な理想を示したものが、「戦争放棄」を宣言した憲法9条にあたります。

では、そんな暖かな法の精神を体現して社会保険労務士として活躍しておられる前田 欣也(まえだ きんや)先生をご紹介しましょう。

前田欣也先生とは、ご著作「個別労働紛争あっせん代理実務マニュアル」(日本法令 刊)がご縁となり、メッセージを交換させていただくなどご交流をいただいてきましたが、念願かなって2024年4月30日に神戸三宮で初めてご面会の機会を持たせていただくことができ感無量です。
前田欣也先生はご著作の中で、憲法の暖かな精神について、このように示されています。
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・憲法の神髄は、「ひと」の尊厳を法の支配が守ること
・「ひと」の魂の気高さのことを「良心」という
・自分も他人も大切にしたいと願う気高い魂(自他一如の心)を持つ存在同士、信頼で結ばれるのが「ひと」の本質
・幸福追求とは、「ひと」が「成長を希求し続ける」こと
・まさに憲法13条は、「ひと」に対する深い洞察に基づいた哲学、人間学である
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私たち社会保険労務士は、法律家の一翼として、「どんなケースにも「ひと」の尊厳というリーガルスピリットの光を当てて考える」という価値観と人格・態度を有すべき専門家、法律の専門家としてのリーガルプロフェッションであると言えます。

2024年4月30日の前田欣也先生とのご面会では、このリーガルプロフェッションとしての師弟の深い魂についても、お話をお伺いすることができ、心新たに再びの社労士人生の新出発をさせていただいた思いです。

前田欣也先生の師匠は、ご著作の監修もしておられる野口善國(のぐち よしくに)弁護士です。
野口善國先生は、長く少年非行の問題に取り組んでこられ300名以上の少年たちに接してこられました。「どうしようもない」と言われる子どもたちも本当に素晴らしい能力や可能性を持っているとの思いで、子どもたちのために平和で公平な社会を実現したいと弁護士として活動されておられます。
神戸連続児童殺傷事件の弁護団長を務められたほか、兵庫県弁護士会子どもの権利委員会委員長など要職で非行少年の健全育成、子どもの権利擁護の活動に取り組んでおられます。

前田欣也先生は、野口法律事務所での勤務時代から、師匠 野口善國先生の暖かな法の精神を学んでこられました。
そして2024年度から社会保険労務士のための必須法律知識修得講座 まえだ社労士塾を開催し、100名を超える社会保険労務士のリーガルスピリットの薫発に取り組まれています。

そして何と不思議なご縁でしょう。
野口善國先生の師匠は、NHK連続テレビ小説(朝ドラ) 「虎に翼」の主人公・寅子のモデルとなった、故・三淵嘉子(みぶちよしこ)先生でした。
三淵嘉子先生は、女性初の裁判所所長となられたことで知られますが、1972年に新潟家庭裁判所の所長に就任されてより、5000人を超える未成年者の審判を行い子供たちを指導し立ち直りを支えてこられました。そして横浜家庭裁判所の所長時代には、調整室の壁を綺麗にしたり昼休みには廊下に静かな音楽を流すなどして子どもたちに寄り添おうとしてこられました。講演活動でも、「家庭裁判所は人間を取り扱うところで、事件を取り扱うところではない」「家庭裁判所の裁判官は、社会のなかに入っていく必要がある」との信念で取り組んでこられました。

野口善國先生のどこまでも一人の少年に寄り添う命がけの実践は、師匠 三淵嘉子先生のどこまでも一人の人間としての少年に寄り添い続けた魂が脈々と流れているからに他なりません。
そしてまた、前田欣也(まえだ きんや)先生の暖かな法の精神を体現して社会保険労務士として活躍しておられる実践もまた、師匠 野口善國先生の子どもたちへの深い愛情が脈々と流れているからに他なりません。

前田欣也先生は、特に「野口先生から教わった『温かい』という文字の意味」について甚深の深き意味を丁寧に教えてくださいました。まさに、暖かな目線の真の意味はとても深く、関わる私たちが自分自身を律していくべき立場であると気づかされます。それはナイトの精神にも通じ、また大学など高等教育を受けるものも学ぶ機会の持てなかった人のためにこそ学ぶ意味がある、そんな特権意識を微塵も許さない生き方は、士業にも通じるところがあると実感しました。

前田欣也先生いわく、「温は、もともとは、溫という文字です。さんずい=水、飲み物、囚=犯罪者、皿=食べ物 という成り立ちです。温故知新という言葉のように、たずねる、という意味があります。つまり、犯罪を犯してしまった弱い人に対しても、飲み物とあたたかい食べ物を供してあげて、どうしてそのような行為をしてしまったの、私には何がしてあげられるかな?と愛情をもってたずねる、そのような人のありさまを表すのが「温」という文字だということです。野口善國先生は、非行少年といわれたこどもたちに、温かい目線で関わられました。労働の現場でも、優れた人、強い人もいれば、弱い人、悩み多き人もおられます。私は、すべての人に対して「温かな目線」で対したい、と自分の在り方を決めておりますのは、このような教えをいただいたからです。そこで、私は、温という文字が大好きで、この字を使っています。」と。

これからも、前田欣也先生との暖かなリーガルスピリットのご交流を心の財として、一人の人のために走りぬく社会保険労務士として生涯を歩んでまいります。

当事務所は、一人の「ひと」の尊厳を守る社会保険労務士でありたいとの願いを込めて、一人を大切にとの経営理念で活動しております。
◇経営理念
「一人を大切に、地域に社会に勇気と希望を!」
◇経営ビジョン
「生き生きとした社員の皆様の笑顔のために、経営者の皆様のよきパートナーに!」

この経営理念は、当事務所代表が青年時代から培ってきた師匠 池田大作先生との師弟の魂に立脚しています。
池田大作先生の小説『人間革命』のはじめにに記された「一人の人間における偉大な人間革命は、やがて一国の宿命の転換をも成し遂げ、さらに全人類の宿命の転換をも可能にする」との人間革命のテーマは、一人の「ひと」そして弟子の生き方の中に脈打つ無限の希望の道を指し示しています。
そしてまた1975年(昭和50年)1月26日のSGI(創価学会インタナショナル)発足の日の「皆さん方は、どうか、自分自身が花を咲かせようという気持ちでなくして、全世界に妙法という平和の種を蒔いて、その尊い一生を終わってください。私もそうします」との池田大作先生のスピーチは、世界市民としての貢献の人生の歩み方を指し示しています。

これからも、ご相談者様お一人お一人の溢れる笑顔のために、ともに挑戦してまいります。

2024年5月3日

小林勝哉社会保険労務士事務所 代表
特定社会保険労務士 小林勝哉

(参考)

日本国憲法

「個別労働紛争あっせん代理実務マニュアル」 前田欣也 著、野口善國 監修、日本法令 刊

社会保険労務士のための必須法律知識修得講座 まえだ社労士塾 前田欣也 主宰、あかね社会保険労務士法人 運営

野口 善國 弁護士 プロフィール(のぐち よしくに)

神戸・少年Aの弁護団長、私が見てきた非行少年300人「彼らのためなら大晦日でも駆けつける」 野口善國 弁護士ドットコム

NHK連続テレビ小説(朝ドラ) 「虎に翼」

三淵嘉子 明治大学史資料センター (みぶちよしこ)

小説『新・人間革命』『人間革命』要旨