■カスタマー・ハラスメント防止条例が制定されました
■カスタマー・ハラスメント防止条例が制定されました
(働き方ブログ)
みなさま、こんにちは。
東京都で「東京都カスタマー・ハラスメント防止条例」が制定されました。(2025年4月1日施行)
これからの企業に求められるカスタマー・ハラスメントへの対応ポイントについて見て行きましょう。
「東京都カスタマー・ハラスメント防止条例」では、カスタマー・ハラスメントの防止に関して、基本理念を定め、東京都、顧客等、就業者及び事業者の責務を明らかにするとともに、カスタマー・ハラスメントの防止に関する施策の基本的な事項を定めています。
ここで言うカスタマー・ハラスメントは、「顧客等から就業者に対し、その業務に関して行われる著しい迷惑行為であって、就業環境を害するもの」としています。
現在、2025年4月1日の施行に向けて、条例の考え方や運用のあり方を示すガイドライン(指針)が2024年中の公表に向けて検討が進んでおり、団体共通マニュアルも条例の施行(2025年4月1日)までに公表される予定です。
3500人に聞いた「ハラスメント」意識調査(2024/10/21、エン・ジャパン株式会社)でも、45%が「カスハラ(顧客等からの著しい迷惑行為)」被害を見たことがあり、実施されている具体的なハラスメント対策は「相談窓口の設置」がトップです。
カスハラ防止に向けたポイントは、ハラスメント行為がエスカレートする前に、ハラスメント発生状況を迅速に把握し対策につなげることです。
【管理者として 】
・困った話だけではなく、失敗した話や悪い話を気軽に話せる職場の雰囲気づくりをして、従業員とお客様の言動に目を向けることが大切です。
【従業員として 】
・顧客対応で気がついたこと、気になったことを迅速に周囲、上司に伝える意識を持つことが大切です。
当事務所では、ハラスメント外部相談窓口(EAP)の設置や、ハラスメント防止講座(管理者向け研修)のご相談を承っております。
社員の笑顔溢れる職場作りを、ご一緒に進めてまいりましょう。
2024年11月29日
小林勝哉社会保険労務士事務所 代表
特定社会保険労務士 小林勝哉
(参考)
・東京都カスタマー・ハラスメント防止条例 Q&A
・3500人に聞いた「ハラスメント」意識調査 2024/10/21 エン・ジャパン株式会社