■持続可能な安全管理への道

■持続可能な安全管理への道
(働き方ブログ)

みなさま、こんにちは。
毎年7月1日から7月7日は「全国安全週間」です。
この全国安全週間は、職場での安全に対する意識を高めて安全を維持する活動の定着を目的として実施され、94回目となります。
2021年は「持続可能な安全管理 未来へつなぐ安全職場」と掲げて、取り組みが行われました。

厚生労働省の令和2年の労働災害発生状況では、2020年の労働災害による死亡者数は3年連続で過去最少でしたが、一方で休業4日以上の死傷者数は13万人を超えており2002年以降で最多を更新しました。
内訳をみると、職場での新型コロナウィルス感染症の罹患がその死傷者数を押し上げていますが、従来からの荷役作業中の墜落や転倒も増えています。

こうした労働災害を防ぐ努力は、決して職場だけの問題ではありません。
今年のテーマが「持続可能な安全管理」と、サスティナビリティ―を打ち出した背景には、安全に働ける労働環境を整えることは、すなわち安心して暮らせる社会を作ることに通じるとの考え方があります。

東京労働局では、2018年度からの5か年を計画期間とする第13次労働災害防止計画を策定し、「Safe Work TOKYO」の下、「トップが打ち出す方針 みんなで共有 生み出す安全・安心」をキャッチフレーズに労働災害防止のための取組みを推進しています。

2021年度も、「私の安全衛生宣言コンクール Safe Work TOKYO 2021」が実施されています。
策定にあたっては、社員一人一人の安全宣言だけでなく、職場として安全衛生管理体制に基づく責任の所在の明確化や労使のコミュニケーションによる実情に応じた合理的な対策の具体化が大切です。
安全宣言は、個人としても、職場としても、安全について意識を高めるための取り組みです。
その意味で、具体的行動を「宣言」すると共に、個人の心にも深く留めるものとしていけるよう取り組んでいくことが大切になります。

持続可能な安全管理への道には、日常生活での安全意識の高まりこそ大切となると考えられます。
みなさんも、日常生活の中で、「事故を起こさない」「事故に巻き込まれない」と気持ちを引き締め、安心して暮らせる社会を実現していきましょう。

当事務所では、労働安全に関する各種取り組みのご支援も行っております。
お気軽に、ご相談ください。

2021年7月8日
小林勝哉社会保険労務士事務所 代表
社会保険労務士 小林勝哉

(参考)

・第94回全国安全週間における厚生労働大臣のビデオメッセージ

全国安全週間

令和2年の労働災害発生状況

第13次労働災害防止計画

Safe Work 推進運動

私の安全衛生宣言コンクール Safe Work TOKYO 2021