■在宅勤務の健康の秘訣は身体を動かす運動に

■在宅勤務の健康の秘訣は身体を動かす運動に
(働き方ブログ)

みなさま、こんにちは。
最近は在宅勤務を行う方も増えてきました。
何気ない日々の行動の積み重ねで、健康な生活を維持しさらには向上していくことができます。
今日は、少し普段の生活で取り入れられる健康の秘訣をご一緒に考えてみましょう。

在宅勤務では、まずは、座りっぱなしによる身体への負担を軽減することが大切です。
身体を動かさない生活が続くと、腰や骨盤への負荷も増大し、血行も悪くなります。
長時間座っている人は糖尿病や心臓発作に2倍かかりやすく、心血管疾患に2.5倍かかりやすいことが明らかとなっています。
その反面、短時間でも立ち上がって身体を動かすことを心掛けるだけで死亡リスクを軽減できることも明らかになっています。
厚生労働省「健康づくりのための身体活動基準2013」では、ウォーキングやそれと同等以上の強度の身体活動を毎日60分行い、息がはずみ、汗をかくくらいの運動を週に60分程度行うことが推奨されています。
今日から、30分に1回は立ち上がることから始めてみましょう。

次に、より本質的には運動を行うことが大切です。
運動は、筋肉はもちろん、骨も強くします。
骨は体の器官の一つとして、新しい骨を作る細胞や古くなった骨を溶かす細胞なども一緒になって、私たちの骨を作り替えて常に頑丈な状態に保ってくれています。
そのため、骨を常に新しい状態に保つためには、運動を通して細胞に振動やひずみを感じさせることが大切です。
また、骨にいる細胞から出るホルモン物質は、脳に届くと記憶力をアップさせたり、筋肉に届くと疲れにくくさせたり、免疫細胞に届くと働きが活発になり外的から守ってくれたりと、身体全体を若返らせる効果があるようです。

そして、運動は、ご存知の通り筋肉も強くします。
運動に伴い分泌されるホルモン物質の中には、心の安定に深く結びつくものがあるようです。
在宅勤務や自粛生活の中でメンタル面の課題もでてきています。
その原因には、人に会えない寂しさも影響していることが考えられますが、さらに運動不足によってホルモン物質も減ってきたことも心の状態に影響を与えているのではないかとの研究者もいるようです。

当事務所では、市ヶ谷の地元の産業医グループとも連携しながら、社員の皆様の健康づくりのお手伝いをさせて頂いております。
健康で、笑顔溢れる職場作りを、ご一緒に進めてまいりましょう。

2022年2月19日

小林勝哉社会保険労務士事務所 代表
社会保険労務士 小林勝哉

(参考)
長時間座ったまま仕事をすると、がんのリスクが上昇する リモートワークで運動不足の人は要注意 (日本生活習慣病予防協会

健康づくりのための身体活動基準2013 (厚生労働省)

運動が糖尿病による死亡リスクを低下 座ったままの時間を減らして運動を (糖尿病ネットワーク

骨の中身は常に変化している (東京理科大学准教授 柳田信也先生)

人体”骨”が出す!最高の若返り物質 (NHKスペシャル)

筋トレがメンタルヘルスに及ぼす影響 (医療法人社団 平成医会)