■がん治療と仕事の両立の時代へ

■がん治療と仕事の両立の時代へ
(働き方ブログ)

みんさま、こんにちは。
「がんになったら以前のようには働けない」。そんな無意識の思い込みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
最近では、がん治療と仕事の両立の時代へさまざまな支援のプログラムが充実してきていますので、どうぞ安心してこれまで同様に社会で活躍する人生を歩んでいけるよと、背中を押して差し上げてください。

このたび、がん治療と仕事の両立の時代へ、尊敬する法政大学キャリアデザイン学部教授の松浦民恵先生の調査報告書「がんと仕事に関する意識調査」が世にだされましたので、ご紹介します。
この「がんと仕事に関する意識調査」には、3,166名(がん経験者:1,055名/がん経験者以外:2,111名)の声が寄せられました。調査にあたった松浦民恵先生ご自身もがん経験者で、当時もいまも第一線で研究者としてご活躍されています。

松浦先生へのインタビュー記事を少しご紹介します。
多くの場合、当初は当事者も「がんになったらこれまでのようには働けない」という思い込みがあります。その後、そうした不安はがんと共に生きて現実を知るうちに30〜40ポイント減少しています。ただ「再発・転移がこわい。大変そう」という不安は、治療が始まった後も変わらず残り続けることもわかりました。
周囲の人は自分の言葉や言動ががん経験者に対して負の影響を与え得る。逆に、自分の言葉次第でいい方向に進む可能性もある、と自覚することがとても重要ですね。
松浦先生の元の職場の上司は、『仕事関係者でがんの人いっぱいいるよ。共通の話題ができて絶対盛り上がれるよ』と前向きな言葉をかけてくれたそうです。とっても素敵ですね!

厚生労働省では、治療と仕事の両立支援ナビ ポータルサイトで、がん治療と仕事の両立をはじめさまざまな両立支援のプログラムを公開し、事業主をご支援しています。
当事務所は、労働者健康安全機構 両立支援コーディネーターでもあります。
治療と仕事の両立支援 取組事例集などもご参考にしていただき、がん治療と仕事の両立の時代へ、社員の笑顔溢れる職場作りを、ご一緒に進めてまいりましょう。

2022年8月13日

小林勝哉社会保険労務士事務所 代表
特定社会保険労務士 小林勝哉

(参考)

調査報告書「がんと仕事に関する意識調査」 法政大学キャリアデザイン学部 松浦民恵教授一般社団法人「アンコンシャスバイアス研究所」

松浦先生へのインタビュー記事

治療と仕事の両立支援ナビ ポータルサイト 厚生労働省

雇用・労働治療と仕事の両立について  厚生労働省

治療と仕事の両立支援 取組事例集 労働者健康安全機構

両立支援コーディネーター 労働者健康安全機構