■リスキングのススメ

■リスキングのススメ
(働き方ブログ)

みなさま、こんにちは。
近年、「リスキリング」という言葉をよく耳にするようになりました。
年末年始など少しお時間のある時期は、ご自身のライフプラン、キャリアプランについても振り返る機会としてみるのもよいのではないでしょうか。

リスキリングとは、「新しい職業に就くために、あるいは今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応して価値を創造し続けるために、必要なスキルを獲得する/させること」といえます。(厚生労働省 第22回労働政策審議会(2022年5月24日)で行われた有識者(リクルートワークス研究所 大嶋寧子氏)に対するヒアリングから)

厚生労働省では、労働政策審議会人材開発分科会での議論を経て、2022年6月29日に「職場における学び・学び直し促進ガイドライン」を策定し、公表しています。
ここでは、このガイドラインを少し紐解いてみましょう。

企業や社員を取り巻く環境が急速かつ広範に変化している現在、学び・学び直しの必要性が高まっています。
「職場における学び・学び直し促進ガイドライン」では、職場における人材開発の抜本的な強化を図るため、基本的な考え方や、労使が取り組むべき事項、公的な支援策等を体系的に示しています。

また、変化の時代においては、社員の「自律的・主体的かつ継続的な学び・学び直し」と「労使の協働」が必要となります。
このガイドラインの中でも、企業の人事戦略に基づくリスキングが重要であるとともに、職場の管理職が一人一人の社員をマネジメントする中で、社員が自律的・主体的な学び・学び直しを継続的に行うための協働した取り組みを行うことが重要だとしています。
やはり一人一人の社員と向き合う最前線の職場での取り組みは、学びの風土の醸成とその後の自走的な学びにつながり、ひいては社員のエンゲージメント[*1]や職場満足度の向上や企業の持続的成長にもつながる基本動作ともいえます。
[*1]エンゲージメント:働き手にとって、組織目標の達成と自らの成長の方向が一致し、仕事へのやりがい・働きがいを感じる中で、組織や仕事に主体的に貢献する意欲や姿勢を示す概念です。

当事務所では、社員の笑顔あふれる職場作りへのお手伝いをさせていただいております。
社員が自ら自発的に学びながら事業の中心で活躍しつづけられるよう、ご一緒に最前線の職場での取り組みを進めてまいりましょう。

2022年12月22日

小林勝哉社会保険労務士事務所 代表
特定社会保険労務士 小林勝哉

(参考)
リスキングとは(第22回労働政策審議会労働政策基本部会 議事録)

・「職場における学び・学び直し促進ガイドライン

 ガイドライン本文

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