■健康の鍵は人とのつながり

■健康の鍵は人とのつながり
(働き方ブログ)

みんさま、こんにちは。
きょうは「敬老の日」、いかがお過ごしでしょうか。
高齢になるということは、そのお一人お一人が、自らの命を使って、家族のため地域社会のために生き抜き働いてこられた年輪を重ねるということです。
人生の大先輩の皆様に心からの感謝を伝える一日でありたいですね。

総務省は「敬老の日」に合わせて65歳以上の高齢者の推計人口を発表しました。日本は高齢者の総人口に占める割合が29.1%となり、3割に迫っています。
また、国立社会保障・人口問題研究所は、第二次ベビーブーム(1971年~1974年生まれ)が65歳以上になる2040年には、何と35.3%に上ると推計しています。

若々しい高齢者の皆様の姿には、いつになっても「さあ今日から!」と”生涯青春”ともいうべき爽やかな青年の息吹があります。
一方、加齢とともにそんな社会参加の機会が減少すると、フレイルという体や心の働き・社会的なつながりが低下した状態となってしまいます。

厚生労働省は、このようなフレイルは要介護状態の一歩手前と位置付けて、予防のポイントを示しています。
それには、「栄養」「身体活動」「社会参加」の三つが大切になります。
日本老年学的評価研究機構(JAGES)の調査では、趣味やスポーツ、ボランティア活動などに月1回以上参加していた人は、そうでない人と比べてフレイルになる割合が低いことが分かりました。また、電話や手紙、メールなど非対面の交流でも、積極的に取り組む人は、うつになりにくいことも確認されました。

工夫しながら人とつながる挑戦は、人生100年時代を輝いて生き抜いていく知恵と言えますね。

当事務所では、新宿という地域社会に根差して、高齢者とともに、高年齢就業者とともに、生きがいと働く使命感を持ち続けられる地域ネットワークの発展に寄与していきたいと願っています。
これからも、皆様とともに地域の灯台として歩んでいく所存です。

2021年9月20日

小林勝哉社会保険労務士事務所 代表
社会保険労務士 小林勝哉

(参考)

厚生労働白書

・厚生労働省 高齢者の保健事業について フレイル予防事業

・厚生労働省 高齢者の特性を踏まえた保健事業ガイドライン 第2版 令和元年10月

日本老年学的評価研究(JAGES) ガイドブック・リールレット等(地域連携ツール)

・JAGES ソーシャル・キャピタルが豊かな地域に住む人ほどフレイルになりにくい 2021年9月
~社会参加が10%高い地域ではフレイル発生が6%低い~

・JAGES 新型コロナ対策への示唆 電話・メールでの交流のみでも健康リスクは軽減されるのか 2020年6月

国立社会保障・人口問題研究 将来推計人口・世帯数

国立社会保障・人口問題研究 人口ピラミッド

・総務省統計局 統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで- 2021年9月19日

1・高齢者の人口 (人口推計、World Population Prospects)

2・高齢者の就業 (労働力調査、OECD.Stat)

日本は高齢者の総人口に占める割合が29.1%となり、3割に迫っています。


また、世界201の国・地域の中で最も高い状態が続いています。


高齢者の男性の総人口に占める割合は26.0%で、女性の総人口に占める割合は32.0%です。
男性よりも女性のほうが長生きですので、高齢化率も女性のほうが高いのは頷けます。

このほかに、就業状況も発表されています。
2020年の65歳以上の就業者数は増加し、15歳以上の就業者総数に占める割合では13.6%、65歳以上人口に占める割合では25.1%でした。

総務省統計局 人口推計