■石川啄木と新宿区

■石川啄木と新宿区

(新宿区地域探訪ブログ)

 

みなさま、こんにちは。

みなさまに、当事務所のある新宿区の地域社会をよく知っていただけるようにと、近隣地域を探訪するブログ記事を始めたいと思います。

はじめてのお題は「石川啄木と新宿区」です。

 

<何となく、今年はよい事あるごとし。元日の朝、晴れて風無し。>

<戸の面(も)には羽子(はね)突く音す。笑ふ声す。去年の正月にかへれるごとし。>

 

2021年の新年にあたり、こんな石川啄木の穏やかな歌のように、家族とおせち料理を囲んだり年賀状を眺めまがら、静かなお正月を過ごされた方も多いのではないでしょうか。

明治時代の歌人・石川たくぼくは明治19年2月20日、岩手県に生まれました。
生活苦や後悔をテーマにしたその作風は庶民の想いを代弁してくれるかのようで、多くの人から支持を得ています。

東京には5回上京しています。
5回目の上京は明治37年10月31日(18歳)で、11月28日から砂土原さどはら町3丁目22、井田芳太郎方に滞在していました。
市谷砂土原町3丁目22は現在「朝霞荘」になっています。

外堀通りの市谷船河原町から日仏学院のある西方に上る急な坂を上ると、逢坂(おうさか)の道しるべがあり、その右側に石川啄木が住んでいた超豪華な和風住宅が現れます。

それが「朝霞荘」です。地下1階、地上2階、塔屋1階、建築家は黒川紀章。昭和62年(1987)12月に竣工し、中庭は桂離宮の紅葉山からの引用で、駐車場の床は障子の組子、花、鳥、風、月の各パターンを御影石にて表現し、外壁は独特のベンガラ色です。

現在は損害保険ジャパンが所有する厚生施設となっています。

 

いかがですか?

新宿区を散策してみたくなりましたら、お気軽に当事務所にお立ちよりください。
ご一緒に、新宿を探訪いたしましょう。

 

(2021年1月5日)

小林勝哉社会保険労務士事務所 代表 小林勝哉

 

(参考)

「朝霧荘」探訪 市谷砂土原町

「逢坂」探訪 市谷船河原町

「逢坂」探訪 市谷船河原町