■新しき職場ルネサンスの時代へ

■新しき職場ルネサンスの時代へ
(働き方ブログ)

みなさま、こんにちは。
いつかまた世界旅行ができるようになったら、どんな国に行ってみたいですか?
私は、イタリアです。
イタリアは街そのものが歴史であり、そこに暮らす大らかなイタリア人の人々の息づかいに新時代復興への逞しさを感じるからです。

ルネサンスといえば、14世紀のイタリア・ルネサンスですね。
「ルネサンス」(仏: Renaissance)とは、「再生」「復活」を意味しています。

14世紀といえば、当時のヨーロッパ人口の4分の1をしに追いやったといわれるペスト(黒死病)の大流行がありました。
当時のイタリアの桂冠詩人ペトラルカは、恋人をペストで亡くしたといわれていますが、彼はペストの流行を機に自身のものの味方が変化したと残しています。
「魂の内部にこそ、ひとを幸福にするものと不幸にするものがある」(佐藤三夫著、ヒューマニスト・ペトラルカ、東信堂)
つまりペトラルカの変化とは、人間が見つめるべきは外界ではなく、心の世界であるとの気付きでした。

翻って現代もコロナ禍の現実の苦悩のただ中にあるからこそ、困難な状況に向き合わざるを得ない現実にあっても嘆いたり逃避したりするのではなく、一人の人間の内なるものの大切さに目を向けることができるのではないでしょうか。

そんな眼前の一人と心を結び続けた女性の一人に、世界人権宣言の起草に尽力した第32代米大統領夫人、エレノア・ルーズベルトがいます。
彼女は国連人権委員会の委員長として、各国の代表者と顔を突き合わせ、一つ一つの文言に平和への願いを込めていきました。
草案作成の委員会議は実に85回におよび、時に意見が衝突することもありましたが、その深淵はいささかも変わりませんでした。
「この世界に平和を創造するためには、一人の人間との理解を深めることから始めなければなりません」
新しい人に近づくとき、冒険心をもって接することにすれば、今までにない新しい人格、新しい経験、新しい考えの水脈をおぼえることがきっとあるに違いない
エリノア・ルーズヴェルト自叙伝、他)

テレワークで顔を合わせてのコミュニケーションも困難な時代だからこそ、みなさんの職場の中にあってもわくわくするような一人の社員の人間としての理解を深めることから始めてみませんか?

当事務所では、テレワークを通じたコミュニケーションのあり方についてもご提案を行っております。
ご一緒に、社員の笑顔あふれる職場づくりに取り組んでいきましょう。

2021年5月17日
小林勝哉社会保険労務士事務所 社会保険労務士 小林勝哉

(参考)
ヒューマニスト・ペトラルカ 佐藤三夫著、東信堂

イタリアルネサンス絵画

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米国の歴史の概要 – ニューディールと第2次世界大戦 国務省出版物、アメリカンセンター