■Xテックが新しいビジネスを加速する

■Xテックが新しいビジネスを加速する
(働きかたブログ)

みなさま、こんにちは。
Tokyo2020大会では、さまざまなテクノロジーが駆使されていますね。
みなさまの身近なところで、新しい社会に向けたビジネスの萌芽が花開きつつあります。

これからはデータ駆動型社会であるSociety 5.0に向かって、さまざまな新しいビジネスが加速する時代に入りました。
インターネットが社会基盤として普及した現代においては、ビジネスは自社リソース(人・モノ・技術)だけでは社会の変化に対応した新機軸の事業化が難しくなっています。
その意味において、同業者や異業種との連携も含めて、新たな分野への進出も視野にいれておられる企業も多いことと思います。

ここでは、ビジネス連携の手法のひとつのキーワードであるXテック(クロステック)について、見ていきましょう。

会社の人事労務分野では、HRXテック(HRTech)というキーワードで新しい取り組みが始まっています。
HRとは言うまでもなくHuman Resource(人材)のことです。
HRXテック(HRTech)により、最先端のIT技術を使って採用、育成、評価、配置などの人事関連業務を行えるようになっています。
具体的には、遠隔採用、タレント(能力)マネジメント、評価、業務改善などの幅広い分野でHRXテック(HRTech)が活用可能となってきています。

これらのHRXテック(HRTech)の取り組みは、日本でこれまで年功序列を基礎において専門性や総合力の高い人材育成をめざしてきた人材育成の取り組みに、「一人一人に光を当てる人材育成」つまり適材適所で伸びる可能性のある人を発掘して伸ばしていくといった人材育成の取り組みを可能としてくれます。
HRXテック(HRTech)の取り組みの第一段階は事務の効率化から始まりますが、第二段階は自ずと経営者やラインがより一人に光を当ててケアしていけるように仕組みづくりをする役割であるHRBP(ヒューマンリソース・ビジネスパートナー)として人事部門が位置づけられることとなります。

ここで、HRXテック(HRTech)の具体的な適用イメージを、採用の分野で見てみましょう。
会社は、まず、どのようなビジネス戦略により、どのような人材を求めていくのか、といった戦略を明確化します。
少子高齢化の日本社会においては、特に新卒者の採用は売り手市場となっています。
したがって、採用にはマーケティング技術が多く使われることになります。

応募者を引きつけるには、例えばタクシー広告で乗車した方のプロフィールをカメラで撮影して最適な広告を表示するといったADTech技術などをつかって、自社の求める人材を明確に発信し採用ホームページなどに誘導します。
応募者を引きつけたら次はリクルート活動ですが、現代では面接から採用まですべてオンラインが活用されます。
地方の優れた学生も、オンラインで面接することで応募の障壁を下げることができます。
従来のリクルーター活動といえば喫茶店で出身校の後輩に面会して自社への応募を働きかけるなどの地道なリクルート活動に重きを置いていましたが、これからは内定を出した学生の自社への入社の説得つなぎとめに重きを置くことになります。
自社の魅力を体験してもらえるような短期間のインターンシップも有効ですね。

またモノづくりを支える中小企業においても、これからのXテックを支えるモノづくり人材として「第4次産業革命の進展に対応したハロートレーニング(離職者訓練)コース」の受講者が増えていますので、障害者雇用を通じた優秀な人材確保も視野に検討するとよいかもしれません。

当事務所では、HRXテック(HRTech)をはじめとするDX(デジタル・トランスフォーメーション)への取り組みによる御社の事業発展へのお手伝いをさせていただいております。

お気軽にご相談ください。

2021年7月30日

小林勝哉社会保険労務士事務所 代表
社会保険労務士 小林勝哉

(参考)

・経済産業省 産業界におけるデジタルトランスフォーメーションの推進

・RIETI デジタル時代の最先端をゆく (YouTubeチャネル

・経済産業省 デジタルトランスフォーメーションの加速に向けた研究会

・経済産業省 デジタル産業に関する現状と課題 2021年5月

HRテックとは HRReview 2021/01/20  2021/02/02

HRBP(HRビジネスパートナー)とは HRReview 2021/01/20

HR Techサービスの特徴と導入メリット SEDesign 2020/6/30

HRサービス一覧  HRNote 2021.04.12最終更新

X-Techビジネス大全 既存産業×デジタルが最適化社会を切り拓く 岩本 隆x加賀裕也著 みらいパブリッシング

第4次産業革命の進展に対応したハロートレーニング(離職者訓練)コース 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構

・内閣府 Society 5.0